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近年のハロウィーンの盛り上がりについて、宗教者達の反応は様々である。カトリック中央協議会の広報担当者は、「私たちの行事ではないので、起源は分かりません、アメリカの風習であることは知っていますが…」と困惑している。プロテスタントの金沢キリスト教会の牧師は「宗教や信仰というより、商業ベースに乗ったお遊びみたいなもの」と否定的であり、「悪霊など人間を不自由にするものを仕立てて、楽しむべきではない」としている。浄土真宗本願寺派僧侶の川西蘭東北芸術工大教授は、「今のハロウィーンに宗教のにおいはそんなに感じない」として、「ファッションとしてみんなが盛り上がる名目でしかない」とする。否定的な宗教者の意見が目立つ中、同氏は若者の心をとらえる方策として、仏教にも見習うべき点があるとも指摘する(東京・東京11/1)。 また、北海道釧路市の末日聖徒イエス・キリスト教会釧路支部では10月29日、同教会に仮装した人たちが集まり、ハロウィーンパーティーが行われたほか、群馬県沼田市の金剛院では、「人々の憩いの場であるお寺で縁をつくってもらいたい」として、11月5日に「金剛院ハロウィーンパーティー」を境内で開催。ハロウィーンを積極的に活用しようという動きもみられた(釧路・釧路11/2、上毛・前橋11/9)。 |