*大統領選再決選投票で極右候補が僅差で敗北
記事年月 | 2016年10月-12月 |
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号数 | 73 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | オーストリア |
トピック | |
記事タイトル | *大統領選再決選投票で極右候補が僅差で敗北 |
本文テキスト | 5月の大統領選決選投票の開票作業の不備を受けて、12月4日にやりなおし決選投票が行われ、「緑の党」のファン・デア・ベレン氏が当選し(51.7%)、イスラム教徒排斥を訴えた極右政党「自由党」のホーファー氏が敗北した(48.3%)。自由党は1956年に旧ナチス党員の受け皿として設立され、昨今では反ユダヤに加え反イスラムを唱えている。今回の選挙戦でも「ウィーンの血のために勇気を」などと国粋主義的なスローガンを掲げ、低所得・低学歴層や地方在住者の支持を集めた。新興政党の勢力拡大の背景について、中央ヨーロッパ大学のアントン・ペリンカ教授は、雇用の不安定化や移民の増加に加え、教会離れの進む中で、ともにカトリック政党としての歴史を持つ中道右派「国民党」と中道左派「社会民主党」による二大政党制が崩壊したとの分析を示した(毎日・夕12/5ほか)。 |