*退位後の呼称と住まい

*退位後の呼称と住まい

記事年月 2017年1月-3月
号数 74
媒体 国内
大分類 【A-7.皇室】
国名 日本
トピック 天皇退位関連
記事タイトル *退位後の呼称と住まい
本文テキスト  政府は3月30日、安倍首相の私的諮問機関である「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の第10回会合の議事録を公表した。有識者会議委員からヒアリングを受けた専門家3人が、天皇退位後の称号は「上皇」、敬称は「陛下」が適当との見解で一致したことなどが記されている。政府も「上皇」と「陛下」を用いる方向で検討していると報じられており、退位後の呼称は「上皇陛下」とする案が有力(読売・東京3/23、毎日・東京3/31ほか)。また、同議事録では、上皇が天皇の上位とみなされて政治に関与した歴史に鑑み、象徴の二重性が生じかねないという議論がなされたことも明らかにされた。ただし、同会議が開かれた22日に前後して、天皇陛下は、退位後には国事行為を皇太子さまに引き継ぎ、象徴天皇として取り組まれてきた公的行為から退くご意向であると報じられている。また、天皇陛下は退位後、住まいを現在の皇居・御所から東京・元赤坂の赤坂御用地にある東宮御所に移すことで調整していると、宮内庁が発表した。皇居・御所には代わりに皇太子家が入るが、退位後、皇位継承順位が1位となって「皇太子」待遇を受ける秋篠宮さまは現在の元赤坂に住み続ける見通し(朝日・東京3/27ほか)。
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