*死者たちの眠る島が観光地として人気に
記事年月 | 2017年4月-6月 |
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号数 | 75 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
国名 | フィリピン |
トピック | |
記事タイトル | *死者たちの眠る島が観光地として人気に |
本文テキスト | 19世紀に建設されて以降、ベトナム戦争期を含めておよそ20万人の政治犯が収容された刑務所がある南部コンダオ島が、観光地として人気を集めている。2万人以上の人々が死亡したとされる刑務所は、囚人や看守のマネキンを内部に配置し当時の悲惨な状況を思い起こさせるように保存されており、2013年には米国の報道局が選ぶ「アジアの心霊スポット10選」にも選出された。同じく島内には、植民地主義に抵抗して19歳の若さで刑死した国民的ヒロインのボー・ティ・サウの墓もあり、毎日100人以上の慰霊客が訪れる。島の豊かな自然も外国人客を惹きつける観光資源で、訪問者数はここ数年で倍増し観光業は潤っているが、住民の一人は「英霊の思いを語り継ぐ役割を忘れてはならない」と語る(日経・夕5/16)。 |