*穏健派のロウハニ師が大統領選再選
記事年月 | 2017年4月-6月 |
---|---|
号数 | 75 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イラン |
トピック | |
記事タイトル | *穏健派のロウハニ師が大統領選再選 |
本文テキスト | 5月19日に大統領選が実施され、穏健派の現職ロウハニ師が保守強硬派の候補者ライシ師を制して再選を決めた。得票率はロウハニ師が約57%、ライシ師が約38%。選挙戦の争点は2015年7月に欧米などと交わした核合意の是非と景気回復で、ロウハニ師が対外融和路線を推進して経済制裁解除や外資誘致を導いた実績や、インターネット規制の緩和など自由の拡大を約束する訴えが、改革派や保守穏健派、人口の多い若者に支持された。厳格なイスラム体制を敷くイランだが、ロウハニ師の掲げる自由拡張方針の影響で、政治的な映画の上映が許可されたり、女性の服装の自由度が増したりするなど、最近は規制が緩和されつつある。一方でシーア派聖地コムなど保守的な都市では、ロウハニ政権がイスラム教を基礎とするイランの政教一致体制を弱体化させるのではないかという不信感も根強い(東京5/21ほか)。 |