*映画館解禁の議論、宗教界は反発
記事年月 | 2017年4月-6月 |
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号数 | 75 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | サウジアラビア |
トピック | |
記事タイトル | *映画館解禁の議論、宗教界は反発 |
本文テキスト | 4月に行われたインタビューの中で、娯楽庁のアフメド・ハティブ長官は映画館導入の将来的な可能性に言及した。サウジアラビアでは1970年代には映画館が営業されていたが、聖職者らが政府に禁止を訴えたため、現在上映は違法となっている。厳格な宗教的戒律や習慣を重視する体制下で他の娯楽も制限されているため、国民は隣国のアラブ首長国連邦などで娯楽を楽しみ、巨額の金を落とす。原油安で財政難に苦しむサウジアラビアは、ムハンマド副皇太子を中心に娯楽産業開放を含めた経済改革を試み、こうした消費を国内に向けたい考えだ。一方で宗教界の反発は強く、聖職者らは映画をモラルに反した「堕落」と軽蔑し、コンサートも会場での男女の接触を助長するとして、これらの娯楽を自分たちの文化に対する脅威として批判している(毎日・夕5/2)。 [→『ラーク便り』74号49頁参照] |