*トランプ大統領の外交戦略は宗教重視か

*トランプ大統領の外交戦略は宗教重視か

記事年月 2017年4月-6月
号数 75
媒体 国外
大分類 【B-8. 北米・中南米】
国名 アメリカ
トピック
記事タイトル *トランプ大統領の外交戦略は宗教重視か
本文テキスト  トランプ大統領は5月20~24日の期間に就任後初の外遊としてサウジアラビア、イスラエル、バチカンの3ヶ国を訪問したが、これらの訪問先の選択が宗教を重視した外交戦略を示しているとの指摘がなされている。3ヶ国はそれぞれイスラム教、ユダヤ教、カトリックの中心地であり、初外遊では隣国カナダやメキシコを選ぶのが慣例となっているにもかかわらず、「イスラム教の聖地メッカを抱えるサウジアラビアの象徴的な価値を重視した」ために同国を訪問先に選んだという。『NEWSWEEK』5月23日付の記事では、これらの国との友好を図ることでイスラム教シーア派のイランとロシア正教のロシアに対する「宗教同盟の構築を目指しているのではないだろうか」と推測されている。また同誌の30日付の記事は、3ヶ国の訪問により「異教徒間の融和を演出する気満々なのかもしれないが、宗教を利用するのは危険な戦略だ」と述べ、トランプ大統領が各国の紛争やテロを政治問題としてではなく宗教問題として解決しようとしているとして批判している(読売5/20ほか)。
[→イスラエルバチカン参照]
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