*反イスラム広報を徹底、党首候補は困惑も

*反イスラム広報を徹底、党首候補は困惑も

記事年月 2017年7月-9月
号数 76
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 ドイツ
トピック
記事タイトル *反イスラム広報を徹底、党首候補は困惑も
本文テキスト  党の穏健化を訴えたペトリ党首を事実上放逐した新興右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、9月24日に投開票が予定される連邦議会選挙に向け、「ブルカかビキニか」「私はブルカよりブルグンダー(独ワインの銘柄)が好き」などのポスターやラッピング車を製作したことで注目を集めた。またドイツ社会でイスラム教徒が宗教的権利の拡大を求めるのは「ジハード」(キリスト教徒を相手取った聖戦の意で使用)と非難するなど、反イスラム的主張を繰り返した。同党は6月30日に可決された同性婚の合法化を批判し、移民・難民の増加で犯罪率が上がっているとも主張する。しかし新党首候補に担がれたアリス・バイデル氏(38)は動揺を見せた。同氏はスリランカ出身の同性パートナーと2人の子どもを育てている。イスラム教徒を揶揄するポスターも自分は反対したが党執行部が決めたと釈明し、党の実権はガウラント副党首(76)が握っていることをほのめかした(毎日9/15ほか)。
[→『ラーク便り』75号56頁参照
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る