*ギリシャ悲劇に日本の死生観を投影

*ギリシャ悲劇に日本の死生観を投影

記事年月 2017年7月-9月
号数 76
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 フランス
トピック
記事タイトル *ギリシャ悲劇に日本の死生観を投影
本文テキスト  7月12日、アヴィニョン演劇祭のオープニング公演において静岡県舞台芸術センター(SPAC)の『アンティゴネ』が上演された。演出の宮城聰氏は、敵味方を問わぬ埋葬をテーマにしたギリシャ悲劇に、「死ねばみな仏」という日本人の死生観を投影したという。僧侶が小舟の上で行う精霊流しの場面や、盆踊りの列に死者も加わり、無音の中で手踊りをしながら役者が闇の中に消えて行く幕切れなどが観客に強い印象を与えた模様。終演と同時に2千人の観客の地鳴りのような拍手が沸き起こり、40を超える新聞・雑誌に劇評が出たという。最も注目される開幕公演にアジアの劇団が招待されるのは、70年を超える演劇祭史上初(読売7/20ほか)。
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