*聖人皇帝の情愛を描いた映画に正教会が反発
記事年月 | 2017年10月-12月 |
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号数 | 77 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | ロシア |
トピック | |
記事タイトル | *聖人皇帝の情愛を描いた映画に正教会が反発 |
本文テキスト | ロシア革命により処刑された皇帝ニコライ2世の若き日の恋を描いた映画『マチルダ』(アレクセイ・ウチーチェリ監督)が10月26日に公開された。ニコライ2世は2000年にロシア正教会の聖人に列せられていることから、性愛の描写があることや、皇帝が恋人の気を引こうと高価な贈り物をし、苦悩を吐露するなどの「弱さ」が描かれていることに信徒の反発が広がっている。抗議デモ参加者からは「皇帝は、我々のために十字架に向かったキリストのような存在。侮辱は許さない」との声が上がった。ロシア正教会のキリル総主教は映画を「ウソ、妄想による歴史の書き換え」と断じ、多くの人を傷つけるような憶測は避けるべきと主張した。「キリスト教国・聖ロシア」と称する団体が映画館に爆破予告を出しており、監督の職場に火炎瓶が投げ込まれ、映画館に爆発物を積んだ車が突入するなどの事件も起きている(毎日10/25ほか)。 |