*善光寺大勧進貫主(かんす)、退任

*善光寺大勧進貫主(かんす)、退任

記事年月 2018年1月-3月
号数 78
媒体 国内
大分類 【A-2.仏教】
国名 日本
トピック
記事タイトル *善光寺大勧進貫主(かんす)、退任
本文テキスト  1月10日、善光寺大勧進のトップを務める小松玄澄貫主は記者会見を行い、大勧進の女性職員に対して差別的な発言をしたとされる問題をめぐり、1年半にわたり自粛してきた本堂などへの出仕を再開すると発表。一方で、「しかるべき時期」に貫主を退任すると表明した。善光寺天台宗一山の住職代表らは、2016年6月、差別的な発言があったとして、小松貫主の本堂出仕停止を要求しており、貫主側も差別発言を否定しつつ、昇堂を自粛していた(信濃毎日・長野1/11など)。しかし3月9日、小松貫主は一転して退任の撤回を表明。同日、虚偽の事実を流して辞任を迫ったとして、天台宗一山の住職ら11人を業務妨害と強要の疑いで長野地検に告訴した(信濃毎日・長野3/10ほか)。大勧進を統括する天台宗務庁は、3月16日、撤回を認めず、小松貫主の解任手続きを進める方針を示した(信濃毎日・長野3/17ほか)。3月27日、小松貫主は、貫主の地位確認と業務妨害禁止を求める仮処分を大津地裁に申請(信濃毎日・長野3/28ほか)。しかし天台宗務庁は、3月31日付で小松貫主を解任した。当面は、副住職が特任住職として就任し、貫主の職務に当たる(京都・滋賀4/1ほか)。
[→『ラーク便り』72号9~10頁参照
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