*新アッシリア時代の未盗掘墓を発見

*新アッシリア時代の未盗掘墓を発見

記事年月 2018年1月-3月
号数 78
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 イラク
トピック
記事タイトル *新アッシリア時代の未盗掘墓を発見
本文テキスト  北東部のクルド人自治区に位置するヤシン・テペ遺跡で、2017年夏に日本の発掘調査団が紀元前8~7世紀頃の新アッシリア帝国時代の高位の一族のものとみられる未盗掘墓を発見したことが、2月7日付の読売新聞で報じられた。大型建物跡の地表から約1m下に位置するレンガ製の墓室内には、全長約1m45cm、幅約70cm、高さ約80cmの陶製の棺が安置され、棺の中には家族と思われる最低5人分の人骨が納められていた。一番下にあった成人女性の人骨の左手中指には金製の指輪がはめられ、周囲には耳飾りやビーズ玉などの金製品が副葬されていた。同遺跡は帝国中心部から東に約200kmの辺境部に位置し、東部でこのような格式高い墓が見つかったのは初。アッシリア帝国の強固な統治が広大な支配領域の辺境まで及んでいたことの証拠になるとみられている(読売2/7)。
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