*タブーを排して難民問題に向き合う社会派コメディ『はじめてのおもてなし』

*タブーを排して難民問題に向き合う社会派コメディ『はじめてのおもてなし』

記事年月 2018年1月-3月
号数 78
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 ドイツ
トピック
記事タイトル *タブーを排して難民問題に向き合う社会派コメディ『はじめてのおもてなし』
本文テキスト  映画『はじめてのおもてなし』(2016年製作、1月13日日本公開)は、イスラム教徒の難民である青年の目を通してドイツの世相を描き、ドイツ年間観客動員数1位に輝いた作品。難民青年をホームステイさせた家族の本音と建前、強硬に反対する近隣住民と熱狂的に歓迎する左翼活動家など、ドイツ社会の葛藤を描いた社会派コメディ。サイモン・バーホーベン監督は難民に差別的な右派陣営と、難民に紛れ込むテロリストの存在や女性に抑圧的なイスラム保守派について語ることをタブー視する左派陣営を同時に批判し、あらゆることを率直に描き出すことを重視したと語る。公開前には右派、左派、イスラム過激派など、あらゆる人々から嫌がらせや脅迫を受けたが、公開後には謝罪や感謝のメールも送られて来たという(朝日・夕1/19ほか)。
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