*イスラム教徒の自治実現で和平へ第一歩
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
国名 | フィリピン |
トピック | |
記事タイトル | *イスラム教徒の自治実現で和平へ第一歩 |
本文テキスト | 5月31日、上院はミンダナオ島西部でのイスラム教徒住民の自治政府樹立を可能にする法案を可決した。法案は国内最大のイスラム勢力「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」が政府と協議してきたもので、両者の間でおよそ50年にわたって続いた紛争の終結が期待されている。今後、イスラム教徒住民は独自の行政組織の下に、予算編成、天然資源の利用、徴税などで自治権を持つことになる。1969年に反政府組織が結成されて以来、度重なる武力衝突で10万人以上が死亡。2017年にはMILFの分派「マウテ」が武装蜂起し、同組織が「イスラム国(IS)」の東南アジア拠点になる可能性もあったため、法案成立の背景にはIS拡大の脅威に抵抗する目的もあるという(東京6/1ほか)。 [→『ラーク便り』75号47頁参照] |