*興正寺訴訟、和解
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-2.仏教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *興正寺訴訟、和解 |
本文テキスト | 高野山真言宗別格本山・八事山興正寺(名古屋市)について、前住職側と高野山側が住職の地位などをめぐって争っていた問題で、高野山側は5月21日、裁判外で和解したことを明らかにした。前住職は同日、高野山側の要求に応じて同寺から退去した。和解は高野山の宗務総長と前住職の協議によって決められたもので、高野山側は前住職に寺の明け渡しを求めていた訴えを取り下げ、前住職側は罷免無効を高野山側に求めていた訴訟を取り下げることで合意した。高野山側によれば5月上旬、前住職から檀家に迷惑をかけ裁判を長引かせることは本意でないとして退去の申し出があり、高野山側も裁判の長期化によるイメージ悪化の懸念があったため、和解に向けて動き始めた。 なお高野山側は、前住職が寺所有地の売却益を不正に流出させたとして背任容疑などで告訴状を提出していたが、これについても6月上旬に取り下げた。名古屋地検特捜部は6月29日付で前住職を不起訴とした。不正流出したとされる金銭の流れが明確にされないことについて、檀家らからは不満の声も聞かれた(中日・名古屋5/22、毎日・名古屋6/30ほか)。 [→『ラーク便り』78号15頁参照] |