*終活情報を生前登録、「無縁仏」防ぐ試み
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *終活情報を生前登録、「無縁仏」防ぐ試み |
本文テキスト | 神奈川県横須賀市は、5月1日から「終活情報登録伝達事業」、通称「わたしの終活登録」を始めた。自分が入る予定の墓のほか、緊急連絡先、エンディングノートや遺言書の保管場所などを生前に登録しておくことができる。登録された情報は、本人の死亡後、市が病院や警察からの照会に応じて開示する。市によると、2017年度に引き取り手のなかった遺骨49柱のうち身元不明は1柱のみ。身元が判明していながらも引き取り手がなく、無縁納骨堂に安置されたり、家族の墓の所在地がわからず無縁仏として納骨されたりするケースも多くあるという。無縁仏とは本来、供養する親族や縁者のいない死者のことであるが、身元がわかっていても遺骨の引き取り手がなければ、自治体は身元不明の人と同様に無縁仏として扱うことになる。こうした「身元のわかる無縁仏」の増加によって、火葬費用などの公的負担が増している自治体も多い。全国に先駆けて始まった「お墓の住民票」ともいえる同市の取り組みには、市民からだけではなく、他の自治体から多数の問合せが寄せられているという(神奈川・横浜4/18、日経・東京5/28ほか)。 |