*深刻化する聖なるガンジス川の汚染

*深刻化する聖なるガンジス川の汚染

記事年月 2018年4月-6月
号数 79
媒体 国外
大分類 【B-3. 南アジア】
国名 インド
トピック
記事タイトル *深刻化する聖なるガンジス川の汚染
本文テキスト  3月28日付のインドの地元紙『ヒンドゥスタン・タイムズ』は、ヒンドゥー教の聖なる川ガンジス川の水質汚染悪化による健康被害などの恐れを報じ、信者や巡礼者たちに沐浴への注意勧告を行った。2017年に政府が実施した水質調査の結果、ガンジス川全域で基準値を大幅に上回る大腸菌が検出された。ヒンドゥー教の聖地バラナシのガンジス川では基準値の9~20倍の大腸菌が検出され、同じく聖地アラーハーバードでは5~13倍の菌が検出された。しかし聖地を訪れる巡礼者や信者の危機感は薄い。聖地バラナシを訪れた巡礼者の一人は、「心が清められる。濁っていても、これは聖水だ」と記事に反発を示した。汚染の原因は、信者の遺体や火葬後の遺灰、また流域人口の増加による生活排水や工場廃液の増量などが挙げられる(日経5/2ほか)。
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