*出生率先進国1位、背景に戦争の歴史

*出生率先進国1位、背景に戦争の歴史

記事年月 2018年4月-6月
号数 79
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 イスラエル
トピック
記事タイトル *出生率先進国1位、背景に戦争の歴史
本文テキスト  イスラエルの女性は平均で3人の子どもを出産するとされ、同国の合計特殊出生率は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で1位。体外受精費用の保険適用や代理出産の合法化などの出産奨励策が高い出生率の一因だが、この背景には家庭を重視するユダヤの宗教や文化に加え、歴史的・政治的要素が複雑に絡んでいる。保健省のミラ・ヒブナーハレル前法律顧問によれば、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)とその後の戦争で多くの人命が犠牲になり、「ユダヤ人の国家において家族を持つことは最も重要な価値になり、生殖補助医療の超大国になった」。ユダヤ教の宗教指導者も生殖補助医療に賛意を示す。イスラエルは国民の約4分の3を占めるユダヤ人の割合の維持とさらなる増加を目指しているという指摘もある。4月16日付の『ザ・タイムズ・オブ・イスラエル』の記事によれば、1948年の建国時に80.6万人だった人口は、2018年には約10倍の884.2万人まで増加したという(朝日4/23)。
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