*議会総選挙、サドル師派が第1勢力に

*議会総選挙、サドル師派が第1勢力に

記事年月 2018年4月-6月
号数 79
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 イラク
トピック
記事タイトル *議会総選挙、サドル師派が第1勢力に
本文テキスト  「イスラム国(IS)」掃討後初となる国民議会選挙(定数329)が5月12日に行われ、反米強硬派で知られるイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師の率いる政党連合「行進者たち」が第1党(54議席)となった。IS掃討に貢献したシーア派民兵組織を指導したアミリ元運輸相の「征服連合」が第2党(47議席)、再選を目指すアバディ首相率いる「勝利連合」が第3党(42議席)となった。過半数に届かなかったため、サドル師派は勝利連合などとの連立交渉を行う意向を示した。サドル師自身は立候補していないため、首相にはならない。シーア派の中でも傍流のサドル師派勝利の背景には、主流勢力の宗派主義や汚職などに対する国民の不満があるという見方もあり、国内のスンニ派やクルド勢力との融和を模索しながらの国家再建が今後の課題となる(東京5/20ほか)。
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