*映画『ルイ14世の死』が示す王の死の虚実
記事年月 | 2018年4月-6月 |
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号数 | 79 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | フランス |
トピック | |
記事タイトル | *映画『ルイ14世の死』が示す王の死の虚実 |
本文テキスト | 映画『ルイ14世の死』(5月26日日本公開、2016年製作)はその名の通り、ベルサイユ宮殿を建造し、絶対王政を確立した「太陽王」が死に至るまでの数週間を描いた作品。王の足には明白な壊疽の症状が現れているが、医師らは王の足を切断しようとはせず、王は為すすべなくベッドに横たわる。瀕死の状態で巨大な鬘(かつら)や壮麗な衣装を身にまとい、横たわる王の眼前で音楽会が催され、豪華な料理が運ばれる。アルベルト・セラ監督は神話化された王の、死の「凡庸さ」を描こうとしたと語っている(読売・夕6/1ほか)。 |