*アザーンの騒音への苦情申し立てで華人女性に1年6ヶ月禁錮刑

*アザーンの騒音への苦情申し立てで華人女性に1年6ヶ月禁錮刑

記事年月 2018年7月-9月
号数 80
媒体 国外
大分類 【B-2. 東南アジア】
国名 インドネシア
トピック
記事タイトル *アザーンの騒音への苦情申し立てで華人女性に1年6ヶ月禁錮刑
本文テキスト  8月21日、スマトラ州メダンの地方裁判所は、近隣モスクの礼拝呼びかけ(アザーン)の音量に苦情を申し立てた華人仏教徒の女性に、宗教冒涜罪による禁錮1年6ヶ月の判決を言い渡した。女性は2016年にスピーカーから流れるアザーンの音量が大き過ぎるとモスクに苦情を述べたが、この女性への批判がSNS上などで拡大し暴動にまで至り、複数の仏教寺院が焼かれた。2017年にはインドネシアウラマー評議会(MUI)北スマトラ支部が女性の発言を宗教冒涜とみなすファトワ(法学見解)を出し、その後起訴に至った。一方、判決に対して国内最大のイスラム団体「ナフダトゥル・ウラマー」などからは批判の声が上がっており、ある幹部は騒音への苦情は「特定の宗教に向けた憎しみや敵対心だとは思えない」と語っている(赤旗8/30ほか)。
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