*海洋散骨に法整備求める声

*海洋散骨に法整備求める声

記事年月 2018年7月-9月
号数 80
媒体 国内
大分類 【A-3.習俗・慰霊】
国名 日本
トピック
記事タイトル *海洋散骨に法整備求める声
本文テキスト  「海洋散骨」についての法整備を求める声が上がっている。海洋散骨は1991年、市民グループ「葬送の自由をすすめる会」が会員女性の遺灰を相模灘に撒いたことで話題になった。それまで海洋散骨は遺骨遺棄罪や墓地埋葬法違反にあたる恐れがあるとして控えられていたが、この際、法務省は「節度をもって行われる限り違反しない」との見解を示した。以後、海洋散骨は全国で行われるようになったが、依然として墓地埋葬法に散骨についての規定は存在しない。日本海洋散骨協会は2014年、散骨場所は陸地から1海里(約1.8km)以上離れた洋上とする、遺骨とわからない程度まで粉末化するなどの自主ルールを「ガイドライン」としてまとめ、さらに散骨の記録を約30年間保存する取り組みも始めた。一方で届け出制ではないためにヤミ業者が横行し、「ゲリラ散骨」的に骨を撒いて終わりという実態もあるという。同協会の初代代表理事はこうした「何でもあり」の現状について「需要が増えるほど、何らかの法整備が必要になる」と指摘する(毎日・東京8/9、8/31)。
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