*イスラム教の宗教指導者養成校が急増
記事年月 | 2018年7月-9月 |
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号数 | 80 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | トルコ |
トピック | |
記事タイトル | *イスラム教の宗教指導者養成校が急増 |
本文テキスト | 厳格な政教分離を基盤とする世俗主義を国是として掲げてきたトルコで近年イスラム教の宗教指導者養成学校が増加しており、世俗派の市民からは反発の声が上がっている。養成学校では聖典コーラン読解のためのアラビア語教育に重点が置かれ、全課程の4分の1を宗教関連科目が占める。それぞれ4年の中学と高校の課程のうち、1997年に中学校は一旦廃止されたが、親イスラムの公正発展党(AKP)党首エルドアン大統領が主導した2012年の義務教育改革によって復活に至り、2016年には約2700校にまで増えた。 2012年には4%だった中高生全体に占める養成学校生徒の割合も2016年には11%へと増加した。2016年6月に突如普通校から養成学校へと転換されたイスタンブール中心部にあるイスマイル・ターマン公立中学校では、世俗派の親たちによる転換決定の無効を要求する裁判が継続中で、2018年6月8日にも学校の前に集結した親たちが抗議を訴えた(朝日8/29)。 [→『ラーク便り』76号43~44頁参照] |