*印パ分離独立を描く『英国総督 最後の家』

*印パ分離独立を描く『英国総督 最後の家』

記事年月 2018年7月-9月
号数 80
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 イギリス
トピック
記事タイトル *印パ分離独立を描く『英国総督 最後の家』
本文テキスト  インド系イギリス人を主人公としたコメディ映画で国際的な評価を得てきたグリンダ・チャーダ監督が新作『英国総督 最後の家』(8月11日日本公開、2017年製作)についてインタビューに答えた。映画は英領インド最後の総督マウントバッテン卿を主人公とし、印パの分離独立とその傷跡を描き出し、監督自身のルーツにも迫る重厚な人間ドラマ。ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の暴力的対立が深まる中、監督の祖父母が住んでいたパンジャブ地方では、1500万人がインド側、パキスタン側のいずれかに移動することを迫られた。シク教徒の父方の家族はインドに逃れ、その間に祖父母の末娘は餓死したという。しかし監督は印パも英国も「悪役」として描かず、「暴力に何の意味があるのかと問いたくなる映画にしたかった」「誰もが被害者だった」と語った(Newsweek8/7ほか)。
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