*反イスラム政党が勢力伸長

*反イスラム政党が勢力伸長

記事年月 2018年7月-9月
号数 80
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 スウェーデン
トピック
記事タイトル *反イスラム政党が勢力伸長
本文テキスト  9月9日に投開票が行われた総選挙で、1988年にネオナチ政党として結党された民主党が議席数を改選前の49から62に伸ばした(定数349議席)。同党のオーケソン党首(39)は、イスラム教徒は男尊女卑的であり、男女同権を重んじるスウェーデンにそぐわないと主張し、イスラム系移民の受け入れ凍結を主張した。このような主張が受け入れられる背景には、教育、医療、福祉、公共住宅などの民営化によるサービスの悪化と、貧富の差の拡大がある。急病で病院に行っても8時間は待たされると述べる男性支援者は、その理由を「移民や難民が手厚い支援を受けているせい」と認識している。同時に、富裕層への課税強化や人種差別の根絶、難民などを違法な低賃金で働かせる社会ダンピングの取り締まりなどを訴える左翼党も議席を21から28に伸ばしており、穏健な政党が軒並み議席を減らす結果となった(読売9/11ほか)。
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