*フランコ総統の墓移設で世論二分
記事年月 | 2018年7月-9月 |
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号数 | 80 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | スペイン |
トピック | |
記事タイトル | *フランコ総統の墓移設で世論二分 |
本文テキスト | 与党・社会労働党のサンチェス政権は8月24日、36年にわたり独裁者として君臨したフランコ総統の墓を移設することを閣議決定した。現在の墓は首都マドリード近郊の国立慰霊施設「戦没者の谷」の聖堂内にあるが、同施設はフランコの命令でスペイン内戦における右派の勝利の象徴として建造されたもので、事実上「ファシストの聖地」となっている。建造に左派の政治犯が強制的に動員されたこと、施設には左派の兵士も埋葬されていることなどから、墓の移設によりすべての国民がわだかまりなく訪問できる場所にする狙いがある。移設先候補は出身地のガリシア州を想定しているが、遺族と地元自治体は反対している。世論調査でも移設への賛成41%、反対39%と拮抗している(読売8/26ほか)。 |