*ロボットと宗教の関係、特集に
記事年月 | 2018年7月-9月 |
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号数 | 80 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-8.その他の宗教関連事象】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *ロボットと宗教の関係、特集に |
本文テキスト | 『新潮45』に「日本のロボット隆盛は仏教のおかげ」と題されたエッセイが掲載された。著者は『謎解き般若心経』など、仏教関連の著作を複数出版している作家の平野純氏で、エッセイは、日本におけるロボット開発の隆盛の背景に、日本の宗教文化を見るもの。著者は『正法眼蔵』の「人間も瓦礫も『空』の次元においては区別がつかなくなる」という一節や、瑩山禅師の、人が「空」を悟るとき、「壁や垣根が人間の言葉を理解して従い、木人石女(ぼくにんせきにょ)が人間に頭をさげる」という教えを引用し、仏教では「無機物と人間がコミュニケートし合う世界がある」とする。著者によれば、こうした宗教文化を背景に持つ日本では、人間とロボットのような無機物を隔てる敷居は昔から低く、このことが現在のロボット開発の隆盛に寄与しているという(新潮458月号)。 |