*仏教伝来時期を示唆する「歩く仏」発見
記事年月 | 2018年10月-12月 |
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号数 | 81 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
国名 | カンボジア |
トピック | |
記事タイトル | *仏教伝来時期を示唆する「歩く仏」発見 |
本文テキスト | 12月13日付の『朝日新聞』の記事によると、奈良文化財研究所は世界遺産のアンコール遺跡群に含まれる西トップ遺跡で、歩くブッダの姿を壁に刻み込んだ「遊行仏(ゆぎょうぶつ)」像を発見した。遊行仏は13~15世紀のタイ北部で上座部仏教を国教としていたスコータイ朝で発展した美術様式で、アンコール遺跡群で発見されるのは今回が初めて。スリランカから同王朝に上座部仏教が伝わったのは13世紀初頭とされ、この遊行仏像はアンコール朝(9~15世紀頃)への仏教の伝播時期や経路を知るための資料になる。研究所の調査員によれば、遊行仏様式の受容がそのまま仏教信仰の浸透の証拠となるか否かは現時点で不明だが、両王朝の関係を考える上で貴重な発見だという(朝日・大阪・夕12/13)。 |