*フェノロサ受戒に関する新資料を発見

*フェノロサ受戒に関する新資料を発見

記事年月 2019年1月-3月
号数 82
媒体 国内
大分類 【A-2.仏教】
国名 日本
トピック
記事タイトル *フェノロサ受戒に関する新資料を発見
本文テキスト  明治時代に日本美術の復興に尽力したアーネスト・フェノロサの「表白文(ひょうびゃくもん)」が、滋賀県大津市の天台寺門宗総本山・園城寺(三井寺)法明院で発見されたと、2月20日に大津市歴史博物館が発表した。同院はフェノロサの墓所があることで知られ、同博物館は2018年11月から同院にある2千点以上の資料調査を実施した。そのなかで、フェノロサの法号である「諦信(たいしん)」と書かれた表白文が見つかった。表白とは僧侶が仏に対して述べる法要や儀式の趣旨のこと。愛知学院大学の井上瞳准教授は、今回の発見はフェノロサが受戒したことを裏付ける初めての物証であり、日本美術だけでなく仏教にも傾倒していたことがわかる貴重な資料だと話す。今回の発見を受けて園城寺では、企画展「フェノロサの愛した寺 法明院―三井寺北院の名刹」を3月2日から4月14日まで開催し、障壁画や仏像、経典など約150点を展示する(京都・滋賀2/21、3/3)。
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