*改葬・墓じまいの増加、沖縄で顕著

*改葬・墓じまいの増加、沖縄で顕著

記事年月 2019年1月-3月
号数 82
媒体 国内
大分類 【A-3.習俗・慰霊】
国名 日本
トピック
記事タイトル *改葬・墓じまいの増加、沖縄で顕著
本文テキスト  墓の移転を行う改葬、および遺骨の継承を途絶する墓じまいの件数が増えている。厚生労働省の『衛生行政報告例』によると、1997年度に行われた改葬と墓じまいの件数は全国で6万9862件であったのに対し、2017年度は10万4493件であった。20年間に約1.5倍の増加であるが、直近5年間だけをみると約1.3倍の増加傾向にあるために加速傾向がみられる。また、国内で際立っている地域は沖縄県で、1997年度が296件であったのに対し、2017年度は2604件と、20年間に約8.8倍の増加であった(日経・東京・夕3/9ほか)。 沖縄の県メモリアル整備協会は、同協会が手掛けた改葬・墓じまいについて、2013年に墓じまいの件数が改葬を逆転し、2018年には墓じまいの件数が改葬の約3倍になっていることを報告している。改葬・墓じまいの理由は、「継承者不在」が最も多かったという。同協会が運営する管理型公園墓地の所長は、改葬や墓じまいの増加について(1)少子化による若年層の減少、(2)核家族化、(3)団塊世代の高齢化に伴う「多死社会」化を挙げ、今後も墓じまいの増加に拍車が掛かると指摘した(琉球新報・那覇3/13)。
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