*若い世代の間で広がる無神論
記事年月 | 2019年4月-6月 |
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号数 | 83 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | エジプト |
トピック | |
記事タイトル | *若い世代の間で広がる無神論 |
本文テキスト | イスラム教徒が9割を占めるエジプトで、神の存在を否定する無神論を主張する人々が増加している。コンピュータ技師のハルカンさんは、学校でイスラム教の教育を受けたが、不信仰者を改宗させるためには暴力を用いてもよいという教師の説明に疑問を持ち、信仰を捨てた。イスラムの教えでは棄教者は死刑とされ、エジプト刑法では宗教侮辱罪となりうる。かつてのムスリム同胞団による政治への反発からエジプトでは無神論が広がっているとされ、ある調査では若者のうち12.5%が無神論者であり、在エジプト米国大使館の調査によると100万から1千万人の無神論者がいるという。スンニ派の教育研究機関アズハルはこうした状況を受け、3月に宗教に関する相談を受け付ける専門チームを設立、「神は存在するか」など寄せられる質問に答えている(朝日6/26)。 |