*IRA分派の発砲で記者が死亡

*IRA分派の発砲で記者が死亡

記事年月 2019年4月-6月
号数 83
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 イギリス
トピック
記事タイトル *IRA分派の発砲で記者が死亡
本文テキスト  4月18日、北アイルランドのロンドンデリーで暴動が発生し、取材中だった女性記者ライラ・マッキー氏(29)が被弾し死亡した。カトリック系武装組織IRAの分派「新IRA」が発砲を認め、マッキー氏のパートナーの女性や家族に謝罪した。24日の葬儀には英国のメイ首相とアイルランドのバラッカー首相も参列し、司祭は「ライラは境界線を打ち破った。これは彼女の遺産だ」と故人を讃えた。1995年の和平合意後、IRAは武装解除に応じ、政治活動に転じた。新IRAは200~300人規模で、武力闘争で長い服役を経験した高齢世代と、ごく若い世代が半数ずつを占め、高齢世代が若者に過激思想や武器の扱い方を伝授しているという。若者はカトリック系住民の相対的貧困、プロテスタント系との格差への憤りなどから活動に参加しており、IRAのような明確な理念はなく、薬物犯罪への関与がみられるとの証言もある(Newsweek6/11ほか)。
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