*映画『幸福なラザロ』が示す聖人観
記事年月 | 2019年4月-6月 |
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号数 | 83 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | イタリア |
トピック | |
記事タイトル | *映画『幸福なラザロ』が示す聖人観 |
本文テキスト | 映画『幸福なラザロ』(4月19日日本公開、2018年製作)は、新約聖書「ヨハネによる福音書」に登場するラザロをモチーフにした寓話的作品。タバコ農園で小作人として働くラザロは領主に搾取されるばかりか、仲間にも嫌な仕事をすべて押し付けられているが、怒らずすべてを受容し、空腹の人に自分の食べ物まで分けてやるような人物。ロルヴァケル監督は、聖人は「強さとカリスマを兼ね備え、強い主張を持った存在」ではなく、「『聖なること』とは、人間の尊さを信じるということ」という考えをラザロを通じて表現したという(日経・夕4/19ほか)。 |