*認知症患者の安楽死で無罪判決
記事年月 | 2019年7月-9月 |
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号数 | 84 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | オランダ |
トピック | |
記事タイトル | *認知症患者の安楽死で無罪判決 |
本文テキスト | ハーグの裁判所は9月11日、認知症が進んだ患者に十分な意思の確認を行わず、安楽死の措置を取ったとして起訴された医師(68)に対し、無罪の判決を言い渡した。患者は、認知症の症状が軽い段階で、症状が進んで施設に入所する必要がある段階に至った場合、安楽死を望むとの指示書に署名していた。しかし入所後は、死を拒む発言を行うことがあり、意思確認が十分であったか否かが争点となった。2002年にオランダで法的に安楽死が認められて以降、安楽死に関与した医師が刑事責任を問われたのは初。ただし、同裁判は認知症の悪化した患者の安楽死にかかわる手続きを明確化するためのものとされ、検察側は医師への求刑を行わず、遺族も医師側を支持していた(毎日9/13ほか)。 |