*ナチスに迫害された画家ノルデに関する新事実発覚で再注目

*ナチスに迫害された画家ノルデに関する新事実発覚で再注目

記事年月 2019年7月-9月
号数 84
媒体 国外
大分類 【B-7. 西ヨーロッパ】
国名 ドイツ
トピック
記事タイトル *ナチスに迫害された画家ノルデに関する新事実発覚で再注目
本文テキスト  4月12日~9月15日、ベルリンの現代美術館で「エミール・ノルデ ドイツの伝説 ナチ政権時代の芸術家」展が開催され、連日、当日券が完売するなど注目を集めた。ノルデはナチ党員であったが、「退廃芸術」の烙印を押されナチスに迫害された画家として知られる。しかし2013年以降、書簡や日記の研究が進められる中で、ノルデは熱烈なナチス支持者で、同氏の反ユダヤ的な言説は後に自伝などが出版される際に削除されたことや、迫害はそれほど過酷なものではなかったことが明らかになった。展覧会では、退廃芸術の烙印を押された初期の宗教画や、バイキングをモチーフとした水彩画など100点が展示されたほか、展覧会の1週間前までメルケル首相のオフィスに掛けられていた作品「白波」も展示された。同首相がもう1点のノルデ作品とともに貸出元の新ナショナルギャラリーに返却したという(芸術新潮7月号)。
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