*四国八十八ヶ所の離脱寺院をめぐり混乱

*四国八十八ヶ所の離脱寺院をめぐり混乱

記事年月 2019年7月-9月
号数 84
媒体 専門紙
大分類 8月
国名 日本
トピック 中外日報
記事タイトル *四国八十八ヶ所の離脱寺院をめぐり混乱
本文テキスト  四国八十八ヶ所霊場会から第62番札所・真言宗単立宝寿寺(愛媛県西条市)が離脱したことにより、会側が2017年4月に第61番札所・真言宗御室派香園寺(同市)の駐車場に設置した第62番礼拝所に7月、本堂が完成した。旅行代理店のツアーも多くは、同礼拝所を62番として案内する。それに対して宝寿寺の渡部実厳住職は、「礼拝所の設置はうちに対する嫌がらせでしかない」「霊場会が勝手に礼拝所を造るのは金もうけのことしか考えていない」と主張する。住職は周辺の会所属寺院に不信感があったとし、2007年の住職就任と同時に入会しないことにした。
 関係悪化の原因については、両者で主張が食い違っている。2015年には会側が会の運営要領を守るよう民事提訴したが、2017年に高松地裁丸亀支部は請求を棄却。会側の礼拝所設置に対しては、住職側は「四国霊場62番札所」「四国霊場会62番礼拝所」「四国霊場会62番札所」を2018年に商標登録した。会側は「四国八十八ヶ所霊場会礼拝所」の商標を出願し、7月23日に認められた。宝寿寺は団体参拝激減の影響を受け、2018年から300円の納経料を600円に値上げした(2日付)。
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