*オウム真理教関連裁判の動向

*オウム真理教関連裁判の動向

記事年月 2007年7月-9月
号数 36
媒体 国内
大分類 【A-5.新宗教】
国名 日本
トピック オウム真理教(現・Aleph(アレフ)・ひかりの輪)
記事タイトル *オウム真理教関連裁判の動向
本文テキスト  坂本弁護士一家殺害や松本・地下鉄両サリン事件など11事件で殺人罪などに問われ、1審で死刑判決を受けた中川智正被告の控訴審判決が、7月13日に東京高裁であった。植村立郎裁判長は「犯罪史上まれにみる悪質な犯罪のすべてに加担した被告には、死刑選択を妨げる特段の事情はない」とし、1審の判決を支持、被告の控訴を棄却した。
弁護側は「被告は教祖のマインドコントロール下にあり、また入信前から神秘体験を持っており、事件当時は心神喪失か心身耗弱の状態だった」と刑の軽減を求めたが退けられた。弁護人は7月24日、判決を不服として上告した(日本経済・東京 7/14、読売・東京 7/14、産経・東京 7/25ほか)。
 地下鉄サリン事件の実行役として殺人罪などに問われ、1・2審で死刑判決を受けた横山真人被告の上告審判決が、7月20日に最高裁第2小法廷であった。弁護側は、被告がサリンを散布した電車で死者は出ておらず、死刑は不当と主張したが、中川了滋裁判長は、「不特定多数の市民を攻撃した反社会性の強い犯行」と述べ、被告の上告を棄却した。8月23日には、被告側の判決訂正の申し立ての棄却を決定し、死刑が確定した(読売・東京 7/21、朝日・東京 7/21、産経・東京 8/25ほか)。
 松本智津夫死刑囚の次女と三女の控訴審を担当した弁護士2人が、誤った精神鑑定に基づき東京高裁が2006年3月に控訴を棄却したのは不当として、国と鑑定に当たった西山詮医師を相手取り、計5000万円の賠償を求めた訴訟の判決が、7月27日に東京地裁であった。片田信宏裁判長は、「高裁が最初から訴訟能力があると決めつけて棄却決定をしたとはいえない」とし、請求を棄却した(毎日・東京 7/27、読売・東京・夕 7/27)。
 坂本弁護士一家殺害や松本サリン事件の実行役、サリンプラント製造により、1・2審で死刑判決を受けた端本悟被告の上告審弁論が、9月14日に最高裁第2小法廷(津野修裁判長)で開かれた。弁護側は、被告が松本智津夫死刑囚のマインドコントロール下にあったとし、一家への殺意はなく、サリンで人が死ぬことも知らなかったと主張し、死刑回避を訴えた。一方、検察側は上告棄却を主張して結審した(毎日・東京 9/15、東京・東京 9/15)。
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