*改正臓器移植法施行 <僧医>らの意見

*改正臓器移植法施行 <僧医>らの意見

記事年月 2010年7月-9月
号数 48
媒体 専門紙
大分類 8月
国名 日本
トピック 中外日報
記事タイトル *改正臓器移植法施行 <僧医>らの意見
本文テキスト  7月17日に改正臓器移植法が施行された。これを受けた2名の意見。<僧医>の対本宗訓氏は、<脳死体(とされる生体)に、麻酔まで施して体動を抑え込み、メスで切り開いて臓器を提出するおぞましさ。臓器を切り取るいずれかの段階で、心臓や肺はその動きを停止し、見る見る生暖かい死体となっていくのです>とリアルに摘出状況を描く。そして<脳死の根本問題は「死とは何か」が問われている>にもかかわらず、<常に医学的法的議論の陰に隠れてしまって>おり、「死とは何か」が何もわかっていないまま<臨床の現場でも脳死判定されている>ことに疑義を呈す。対本宗訓氏は体験をふまえ、臨床的な死のプロセスを見つめる「周死期学」の樹立を提唱する(10日付、24日付、31日付、9月7日付)。また真宗大谷派教学研究所嘱託研究員であり小児科医の梶原敬一氏は、臓器移植にまつわる<「善」の陰で、いのちそのものの重さが、ますます軽くなった>という。しかし、これまでの脳死は生か死の議論が先行していたが、現在は<脳死の人も生きているんだと認め始めた>とし、<脳死者を死者とする倫理的正当性を確立することが、非常に難しくなった>と語る(26日付。なお31日付に京都の「医療と宗教を考える研究会」の記事)。
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