*吉備真備(きびのまきび)書の墓誌発見
記事年月 | 2019年10月-12月 |
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号数 | 85 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
国名 | 中国 |
トピック | |
タイトル | *吉備真備(きびのまきび)書の墓誌発見 |
本文 | 広東省深圳市にある深圳望野博物館が12月25日、奈良時代に遣唐使船で留学生として唐に渡り、帰国後は日本の政権中枢で活躍した吉備真備(695~775)が筆をとったとみられる墓誌が見つかり、国家文物(文化財)に登録されたと北京で発表した。中国人の墓誌を日本人が書いたことが確認されたのは初めてで、古代東アジア関係の実像を伝える貴重な史料として注目される。墓誌は、唐王朝で外国使節の接待などをつかさどる「鴻臚寺」という役所の中級官僚だった李訓のもので、同博物館が2013年に入手した。長さ35cm、幅36cm、厚さ9cmの石板に計19行、328字が楷書で刻まれていて、734(開元22)年6月20日に52歳で死去し、同年6月25日に洛陽の郊外に葬られたことなどが記されている。文末にある書き手による署名「日本国朝臣備書」が真備にあたるという(朝日12/26ほか)。 |