*世界最古の宗教観を示す壁画発見か
| 記事年月 | 2019年10月-12月 |
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| 号数 | 85 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-2. 東南アジア】 |
| 国名 | インドネシア |
| トピック | |
| タイトル | *世界最古の宗教観を示す壁画発見か |
| 本文 | オーストラリアのグリフィス大学などの研究チームは12月11日付の科学雑誌『ネイチャー』で、人間の狩猟場面を描いた約4万4千年前の洞窟壁画をスラウェシ島で見つけたと発表した。チームの年代測定が正しければ狩猟に関係する壁画としては世界最古であることになる。壁画には8体の小さな人の姿に加えてイノシシ2頭と水牛4頭が赤い顔料で描かれ、人が槍や縄を持っているように見えることから狩猟の絵だと解釈したという。小さな人はくちばしや尻尾を持った「獣人」らしき姿で、「獣人は神や霊的な存在としても捉えられる。今日の宗教につながるような実世界に存在しないものを考える能力があった最も早い証拠だ」と研究チームは主張するが、解釈や年代測定に関して慎重な立場を取る研究者もおり、今後も議論が続くことが予想される(朝日12/12ほか)。 |