*不法移民への国籍付与からイスラム教徒を除外し、宗教差別との批判
| 記事年月 | 2019年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 85 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
| 国名 | インド |
| トピック | |
| タイトル | *不法移民への国籍付与からイスラム教徒を除外し、宗教差別との批判 |
| 本文 | 12月11日、インドで不法移民に国籍を付与する国籍法改正法案が成立した。同法は2014年末までにインドに不法入国した3ヶ国(バングラデシュ、パキスタン、アフガニスタン)の出身者のうち、ヒンドゥー教、シーク教、仏教、キリスト教、ジャイナ教、ゾロアスター教という6つの宗教の信者にはインド国籍を与えるものである。イスラム教徒が除外されていることから、宗教的に中立な世俗国家であることを宣言した同国の憲法に違反する、イスラム教徒への差別であるといった批判が生じており、インド全土に混乱が広まっている(東京12/18ほか)。同法案可決に反対する人々のデモや抗議活動がインド各地で展開され、その一部が暴徒化して警官や治安部隊との衝突が発生した。同27日時点で少なくとも27名が死亡し、多数の負傷者、また数千人規模での逮捕・拘束者が出た(日経12/30ほか)。 |