*スターリンの粛清裁判所跡の商業利用に反対
記事年月 | 2019年10月-12月 |
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号数 | 85 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | ロシア |
トピック | |
タイトル | *スターリンの粛清裁判所跡の商業利用に反対 |
本文 | モスクワ中心部の高級商業地区ニコリスカヤ通り23番には、スターリンが敵対者を「粛清」するために設けた裁判所の跡地があり、「銃殺の館」と呼ばれている。ここで4万8千人が裁判にかけられ、1936~1938年だけで3万1,456人が死刑判決を受け、多くが地下室で銃殺された。この建物を大手の香水商が取得し、高級香水店やレストランの入居する商業施設にする計画を始めたことから、粛清犠牲者の遺族らは「墓の上で踊るようなもの」などとこれを批判している。政治弾圧による犠牲者を記念する日である10月30日には、同香水商への批判として、独立系新聞社『ノーバヤ・ガゼータ』と新興広告代理店の企画で「N23」と名付けた香水が販売された。香水は火薬と地下室の湿ったような土の臭いがするとされ、処刑された人と同じ本数が販売される(朝日11/29)。 |