*西寺の遺構が発掘される

*西寺の遺構が発掘される

記事年月 2019年10月-12月
号数 85
媒体 国内
大分類 【A-2.仏教】
国名 日本
トピック  
タイトル *西寺の遺構が発掘される
本文  平安時代前期に建てられた官寺、西寺跡(京都市)で中心建物の講堂跡の基壇が発見されたと、10月24日、同市文化財保護課が発表した。土台の部材、工法など平安初期の寺院を含めた建物や初期平安宮の建築構造の解明につながる重要な発見だという。990年に起きた「西寺焼亡」に関連するとみられる焼け跡も見つかった(京都・京都10/25)。
   また西寺の五重塔を思わせる建物の痕跡が初めて確認され、伽藍配置の一部が明らかになった。境内南西部では、大型建物の柱の沈下を防ぐ地盤改良の工法「壷地業(つぼじぎょう)」の跡が12ヶ所で確認された。配置が東寺の五重塔と類似していることから、同市は塔の可能性が高いとみている。また、専門家も「塔特有の心柱を支える心礎がまだ見つかっていないため断定はできないが、塔の可能性が十分にある」とコメントを出している(京都・京都10/25、読売・東京10/25)。
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