*「即位礼正殿の儀」で即位を宣明

*「即位礼正殿の儀」で即位を宣明

記事年月 2019年10月-12月
号数 85
媒体 国内
大分類 【A-7.皇室】
国名 日本
トピック
タイトル *「即位礼正殿の儀」で即位を宣明
本文  10月22日午後1時過ぎから、天皇陛下が即位を内外に宣明される「即位礼正殿の儀」が、皇居・宮殿「松の間」で執り行われた。海外からは186ヶ国の代表者と5つの地域・機関の代表423人、国内各界の代表ら計1,999人が参列した。なお同日午前には皇居・宮中三殿にて「即位礼当日賢所(かしこどころ)大前の儀」と「皇霊殿神殿に奉告の儀」が行われた。午後に予定されていた「祝賀御列の儀」は、台風19号の被害に配慮し、延期された。
 天皇陛下は天皇専用の装束である黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)を纏い高御座(たかみくら)に登壇し、「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。皇后雅子さまは、おすべらかしの髪に十二単姿で御帳台(みちょうだい)に立った。天皇陛下のお言葉の後、安倍首相が高御座の前で祝辞にあたる寿詞(よごと)を読み上げ、万歳を三唱した。様式は平成の儀式が踏襲された。松の間正面の中庭には、安倍首相が揮毫(きごう)した万歳旛(ばんざいばん)などの旛(のぼり)が立てられた。朝から続いた雨のため、伝統的な装束を着装した宮内庁職員らは、人数を減らして建物内の回廊に並んだ。儀式の様子は「平安絵巻さながらの光景」と報じられている。また海外メディアも高い関心を示し、米CNNテレビでは30分間近く儀式の様子が中継された(毎日・東京10/23、日経・東京10/23)。
 同日夜には、各国の王族や首脳などを招いた祝宴「饗宴の儀」の1回目が催された。メニューは和食中心であったが、海外からの多様な賓客に対応するため、ハラール・メニューや菜食主義用の献立も用意された。饗宴の儀は25、29、31日にも開かれた(東京・東京10/23ほか)。
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