*反米掲げる保守強硬派が総選挙で圧勝
| 記事年月 | 2020年1月-3月 |
|---|---|
| 号数 | 86 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
| 国名 | イラン |
| トピック | |
| タイトル | *反米掲げる保守強硬派が総選挙で圧勝 |
| 本文 | 2月21日に国会議員選挙(定数290)が行われ、反米路線を掲げる保守強硬派が前回選挙の120から大幅に議席を増やして200を超える議席を獲得する見通しが強まった。一方で対米融和路線を重視するロウハニ大統領の支持基盤である保守穏健派や改革派は、最大勢力となった前回の約140議席から約20議席と大幅に後退した。今回の選挙では、イスラム聖職者らで構成される「護憲評議会」の事前審査により多数の保守穏健派や改革派の立候補者が失格とされたことで、穏健派を支持する市民の多くは投票をボイコットしたとみられる。最高指導者ハメネイ師が「宗教の義務」として投票を呼びかけたが、投票率は1979年のイスラム革命以来最低の42.5%であった。1月の米軍によるソレイマニ司令官殺害により国民の間で反米ムードが強まる中、米国との緊張関係のさらなる先鋭化が懸念される(毎日2/24ほか)。 |