*割礼で少女死亡、人権侵害が指摘される因習
記事年月 | 2020年1月-3月 |
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号数 | 86 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | エジプト |
トピック | |
タイトル | *割礼で少女死亡、人権侵害が指摘される因習 |
本文 | 1月下旬、中部アシュートで女性器切除(割礼)の施術を受けた12歳の少女が出血多量で死亡し、両親や医師が逮捕された。2月4日には首都カイロで民間団体が啓発活動を行い医学生らが女性器切除の危険性を訴えたが、「アズハル(スンニ派の最高権威)は認めている」と主張して医学生と口論する中年男性もいた。女子割礼は数千年前のアフリカが起源とされる社会的慣習だが、ハディース(預言者ムハンマドの言行録)に言及があることから宗教的行為と考える人も多い。近年では人権や健康を害する因習として批判の対象となっている。エジプトでは2008年に女性器切除は違法化され、2018年には宗教庁も禁止する見解を出した。しかしユニセフの2016年の報告では、同国の15~49歳の女性のうち約9割が割礼を経験しているという(東京・夕2/5)。 |