*「寛容なイスラム」掲げたカブース国王死去
| 記事年月 | 2020年1月-3月 |
|---|---|
| 号数 | 86 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
| 国名 | オマーン |
| トピック | |
| タイトル | *「寛容なイスラム」掲げたカブース国王死去 |
| 本文 | 1月10日、カブース・ビン・サイド国王が79歳で死去した。国王は1970年に宮廷クーデターにより父のサイド前国王を追放して即位すると、イスラム教スンニ派とシーア派、そして自身の属するイバード派という宗派間の均衡に配慮した政治運営を行った。外交では「寛容なイスラム」を象徴する中立の立場を貫き、国交のないイスラエルのネタニヤフ首相と会談を持ち、対立するイランとサウジアラビアの仲介を担うなど中東和平の実現に取り組んだ。後継者に指名されたいとこのハイサム新国王は11日に演説を行い、「私たちはカブース前国王の歩みを受け継ぎ、すべての国と友好関係を維持していく」と述べた。また同日サウジのサルマン国王とムハンマド皇太子や、カタールのタミム首長が弔意を表した(朝日1/12ほか)。 |