*金沢美大所蔵のイコン、キプロスに返還
記事年月 | 2020年1月-3月 |
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号数 | 86 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-4.キリスト教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *金沢美大所蔵のイコン、キプロスに返還 |
本文 | 金沢美術工芸大学は、所蔵するイコン(聖画像)「イコノスタシスの王門」をキプロスに引き渡すことを決めた。新約聖書に記される「受胎告知」の場面が描かれるイコンで、同大学が教育や研究活動に活用するため1995年2月にオランダの画商から約1,400万円で購入したもの。ところが同年12月、キリスト教関係の団体関係者が「イコンはトルコ軍によりキプロスから盗まれた」と主張。1996年4月にはキプロスの名誉領事も無償返還を求めていた。同大学によると、2019年8月にキプロス側から外務省を通じて、これまでの管理費や引き渡し費用を負担するうえで引き渡しを求める要請があり、イコンが同国産であることを示す「原産地証明書」も添付されていたという。同大学は、経費負担を容認したキプロスの方針転換と、日本とキプロスの友好関係などを考慮しイコンの引き渡しを決めた。引き渡しの時期は今後調整される(北国・金沢3/17)。 |