*教育勅語渙発後130年についての論説
記事年月 | 2020年1月-3月 |
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号数 | 86 |
媒体 | 専門紙 |
大分類 | 1月 |
国名 | 日本 |
トピック | 神社新報 |
タイトル | *教育勅語渙発後130年についての論説 |
本文 | 「教育勅語と神社・神道――渙発百三十年に寄せて」と題した髙野裕基・国学院大学助教の論説。2020年は「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)が渙発された明治23年(1890)から130年の節目にあたる。教育勅語は明治維新後の道徳教育の軽視に対する危機感を背景として、法制局長官・井上毅により起草された。井上は特定の宗教の教義に偏ることを避け、その方針は勅語の多様な解釈を可能にした。そのため「この勅語をもって、直接的に神道経典と解することはできない」(葦津珍彦)とされる。しかし明治後期以降、神社を「敬神崇祖」や「報本反始」の観念から説明することで、教育勅語と結び付ける解釈がなされていった。髙野氏は神社界が現代的視点から新たに勅語解釈を生み出す可能性に触れ、論説を結んでいる(1日付)。 |