*妙心寺派、僧侶2人に擯斥(ひんせき)処分

*妙心寺派、僧侶2人に擯斥(ひんせき)処分

記事年月 2020年1月-3月
号数 86
媒体 専門紙
大分類 3月
国名 日本
トピック 中外日報
タイトル *妙心寺派、僧侶2人に擯斥(ひんせき)処分
本文  臨済宗妙心寺派は2月17日、愛知県瀬戸市の定光寺の先住職とその息子の先副住職が、宗派僧侶として非違行為を行った上、同寺に3億円以上の損失を与えたと判断し、身分を喪失させる「擯斥」処分を決定した。先住職は森林の違法開発などを行ったとして2017年2月に宗派から住職解任の「剝職」処分を受け、先副住職もその資格を失った。今回の処分理由は、先住職が兼務していた寺での宗務本所への申請書類中、責任役員会の議事録や総代の同意書を偽造した点と、名古屋国税局の調査で2013年~2017年に定光寺の布施収入など約2,500万円を私的に費消したと判明した点による。また、先副住職は同じく国税局の調査で同時期に約8,600万円を費消した点と、葬祭会社の経営に関わり他宗の寺院の住職名を名乗って名刺を配布していた点が懲戒の理由となった。同寺には本税約3千万円と延滞税約1,300万円が課せられた。また違法開発については県から復元を求められ、これまで約1億5千万円を要している(4日付)。
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